生命素子による転写環境とエネルギー代謝のクロストーク制御(転写代謝システム)

文部科学省 科学研究費補助金「新学術領域研究」平成23年度~27年度

平成26年度 公募研究募集のお知らせ

募集は終了しました

文部科学省科研費新学術領域研究「生命素子による転写環境とエネルギー代謝のクロストーク制御」では、平成26-27年度の2年間の研究を公募中です。

領域略称名:転写代謝システム 
領 域 番 号:3307
設 定 期 間:平成23年度~平成27年度
領域代表者:深水 昭吉
所 属 機 関:筑波大学生命環境系

公募要領は、文部科学省の下記Webページをご参照ください。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/boshu/1339062.htm(文部科学省)
 

        「生命素子による転写環境とエネルギー代謝のクロストーク制御」研究概要

遺伝子発現は、DNAにコードされたゲノム情報、DNAのメチル化、ヒストンのリン酸化・アセチル化・メチル化などクロマチン修飾で調節されるエピゲノム情報、そして転写因子作用など、これらが形成する転写環境によって制御される。このような転写環境は、核内複合体と連動して、細胞種特有のアイデンティティーの確立や増殖・分化などの多様な細胞機能に深く関係している。一 方、細胞のエネルギー代謝は、その増殖状態や分化段階によりダイナミックに制御され、恒常性維持や新しい定常状態への移行を実現している。その際、解糖系、TCAサイクルやメチオニン回路などの代謝産物 (=生命素子; ATP、SAM 等) の一部は、転写環境の形成にも利用されている。
 本領域では、転写環境の構築とエネルギー代謝のクロストーク制御を理解するアプローチとして、修飾基転移酵素による書き込み(Writing)、アダプター分子による修飾基の読取り(Reading)、脱修飾酵素による消去(Erasing)や、クロマチン修復による書換え(Rewriting)のメカニズムに着目し、転写環境が代謝に働きかける作用、あるいは、細胞・個体内外のシグナルによって生じる代謝の変化が転写環境の構築に及ぼす作用を明らかにすることを目指す。
 このため、以下の研究項目について、「計画研究」により重点的に研究を推進するとともに、これらに関連する2年間の研究を公募する。1年間の研究は公募の対象としない。また、研究分担者を置くことはできない。
 公募研究の採択目安件数は、単年度当たりの応募額800万円を上限とする研究を5件程度、400万円を上限とする研究を15件程度予定している。
 特に生物種は限定せず、ケミカルバイオロジーや代謝産物の定量的測定、タンパク質翻訳後修飾の解析等、新たな技術開発の研究提案も期待する。
 なお、研究内容の詳細については、本ホームページを参照してください。

(研究項目) A01 生命素子による転写と代謝のクロストーク制御の解明

(平成24年度公募研究 平均配分額 4,000千円 最高配分額 7,400千円)